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仮設トイレとは
仮設トイレ(仮設便所ともいいます。)とは、建設現場、各種イベント会場、農園、試験シーズンの受験会場、公園などで利用される一時的に設置される仮のトイレになります。仮設トイレの仕様は、大便器と小便器があります。タイプは、汲み取りが必要な貯留式と、配管工事が必要な水洗式があります。また、大便器には、洋式トイレと和式トイレがあります。近年は、一般家庭のトイレが便利になっていることに比例し、快適なトイレ、温水便座や擬音装置などが取り付けられているトイレも仮設トイレとして登場しています。
また、高層ビルや高層マンションの建設現場などでも仮設トイレは活躍しています。高層階に設置するのですが、設置は狭小地になるため、男性用小便器専用の「スカイトイレ」という簡易トイレも業界では人気があります。
レンタル市場の登場
仮設トイレの特性上、一時的に利用するものですから、購入するというより、レンタルで借りるという文化が定着しています。仮設トイレ以外にも、仮設のシャワー室やガードマンボックス、シンクなどが一緒にレンタルされています。
レンタル価格は、種類により異なりますが、月に3000円程が相場です。ちなみに、購入するとなると、仮設トイレの新棟の販売価格は、種類にもよりますが、1ボックスあたり20万円程です。使用頻度にもよりますが、仮設トイレの寿命は長く、10年くらいは繰り返し利用することが可能です。
仮設トイレの設置工事
仮設トイレは、レンタルすればすぐに利用できるものは多くありません。一般的に設置工事が必要になります。仮設トイレの業者はトラックで搬入するだけで、給排水の工事はほとんど対応できないところが多いです。その場合は、現場常駐の設備業者が担当することになります。下水道が整備されていない場所では汲み取り式トイレを使用することになります。汲み取り式ですので、工事は不要です。都市部では水洗式の仮設トイレがよく使用されてますが、過疎地では汲み取り式トイレが主流です。
災害時用の仮設トイレ
災害時にも仮設トイレは大活躍です。水道と下水道の復旧作業が終わるまでは、災害用トイレが仮のトイレとして使用されます。災害用トイレは、多品種発売されていますが、仮設トイレが設置されるまでの一時的な用途としての扱いが多いです。
日本国内の仮設トイレメーカー
仮設トイレの国内メーカーは大まかには3社あります。(例えば老舗メーカーのハマネツさんなどです)
日本で仮設トイレが誕生したのは昭和45年頃といわれています。当初の材質はスチール製でした。その後、FRP(繊維強化プラスチック)となり、現在はポリエチレン製が主流となっています。
仮設トイレは、国産品が主流です。国内では、海外品はほとんど流通していません。逆に、日本の商品をアジア地域で販売しているケースはあります。
しかし、仮設トイレメーカーの現状は、年々販売が低迷してきました。トイレ以外の他の商品を販売・レンタルしたり、異業種へ参入するなど、新しい経営の方向性を模索している状態が続いています。仮設トイレ市場は、飽和状態で斜陽産業です。そのため、各メーカーとも、斬新な商品が開発される可能性は低く、より高機能で便利な商品は生まれにくくなっています。現場のニーズからは、常設トイレとは別の、新たな快適性が求められています。
こういう業界背景があり、当社ケイトップは、絶え間なく新商品の開発を手がけています。